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出来るだけ治療に関すること、書いて行こうと思っています。

2017年01月31日

検査が大切

 治療することよりも、まず大切なことは正しく検査し患者さんの身体の状態を正しく知ることです。

 当院の検査では、①問診②視診③ナーブスコープによる計測④静的触診⑤動的触診(⑥レントゲン画像分析)+⑦整形外科的検査を行い総合評価をして、どの骨をどの方向に矯正するかを決定します。ここまでがとても大切です。正しく検査して正しく評価出来なければ、その後の治療は、全く意味がありません。

 特に初めての患者さんの検査は、時間をかけて行います。良い結果を出す為には、大切なことだと思っています。


2017年02月09日

治療の本質

問診

 患者さんが初めて来院される時、腰が痛いとか足が痺れるとか症状があって来られます。腰が痛くなった時、整形外科に行ったり整骨院に行ったりします。お腹が痛くなったら内科の病院に行くと思います。それは、患者さん本人がこの症状の時には、〇〇病院の〇科に行くということをすでに理解し分かっているからです。整形外科に行けばレントゲンを撮って何か異常は無いかしっかり診てくれます。内科に行けば血液検査などして内科的なことをしっかり診てくれます。
 日々、患者さんと接していると大抵の患者さんは、腰も痛いし、なんだか胃腸の調子も悪くて頭痛もあって、血液検査をすれば異常な数値が出る。このような患者さんは、多いです。このような患者さんに腰を良くしようと思って、腰を一生懸命治療して良くなるのか?
 当院では、細かな問診票の記入、問診、検査、必要があればレントゲンを使って患者さんの体の不調の本質に近づけるようにしていきます。症状を追いかける治療ではなく。症状を踏まえて上で、いろいろな症状の本当の原因は、何なのかしっかり考えていきます。

 だから治療では、患者さんの体をたくさん触りません。治療の必要なところだけに絞って治療するように心掛けています。

2017年05月10日

プロフェッショナル仕事の流儀

 昨日、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀という番組で移植外科医の笠原群生先生が出られていました。

笠原先生の言葉

・難しい状態だったから、しょうがないなんて言い訳にならない。自分の力が至らないだけ。

・やるのではない、やりきる。

・患者さんの未来に責任を持って謙虚に努力し続ける。

良い事言われていたので、メモしました。

こういう気持ちで取り組みたいです。

2017年07月11日

テーブルメンテナンス

問診

 テーブルのメンテナンスをして今年の仕事は、終了です。長く良い状態で使おうと思ったら、定期的なメンテナンスは、欠かせません。メンテナンスして、いつも使いやすい状態に保っていないと良い治療は、出来ません。テーブルの調子が悪くなってから、手入れするのでは、遅いです。

 人の体も同じで普段からのメンテナンスが大切です。カイロプラクティックは、予防医学です。日本では、認識せれていない部分も多いですが、予防医学なので、症状が無くても定期的に治療を行い良い状態を保ち続ける事が一番大事です。

 今、日本の平均寿命は、女性87.14歳 男性80.98歳 です。一つの治療目標として当院では、90歳までは、自分の足で歩けるような状態でいて頂きたいと思って治療しています。簡単なことでは、ないですが自分の足で歩けるということは、QOL(生活の質)を維持する為には、重要です。患者さん自身が自分の体の事を真剣に考える事も必要です。

 今年一年いろいろとお世話になりました。また来年から新たな気持ちで頑張ってやっていきますので、よろしくお願いします。


2017年12月30日

2018年 甲子園 夏

問診

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会が終わりました。100回大会ということもあり、すごい盛り上がりでした。12日に観覧に行ってきましたが朝6:30から球場の外は、チケットを買う人々で長蛇の列でした。高校野球を見に行くととても良い気持ちになります。選手たちは、全力でプレーし、アルプスステンドは、遠くから応援に来た人たちが必至で応援しています。外野席は、両校を温かく見守っています。どの試合も感動があります。猛暑の中あれだけ大勢の人たちが見に行くのも分かります。

 良い刺激を受けまた頑張ろうと思いました!また来年も行きます!

2018年08月21日

イップス研究報告①

 イップスとは、ネガティブな体験をしたことによって、心に出来たシコリやシミのような物が動きの邪魔をしてしまう。

 よくイップスを理解していない方は、イップスを治そうとして運動動作(ホーム)に手を加えようとします。それは大きな間違いです。体が思い通りに動かない状態があるから今の運動動作(ホーム)になっているのです。原因があって結果があります。目に見える運動動作(ホーム)は、結果に過ぎません。原因ではないのです。原因ではない運動動作(ホーム)をいじくると体は嫌がります。間違った試みは、ことごとくイップスに跳ね返されます。そして体が嫌がるとリバウンドが起きます。そうすると心のシコリは大きくなり、シミはもっと濃くなります。その結果、動きはさらに悪くなる。

 体と心のバランスを良くしてシコリを小さく、シミを薄くすることが出来れば、自然と運動動作(ホーム)は良くなります。最終的には、心のシコリやシミを消し去るのが目標です。後は、イップスの方は、運動をする時に押し寄せる不安感から過度な運動調節をすることが習慣付いているので、過度な運動調節をしない為のやり方を指導する。しっかりした方向性が分かっていれば、早い段階で良い結果として現れます。

 間違えてダメなことは、イップス治療は何かを付け加えたり何かを変えたりすることではなく、余分なものを消したり取り除くことです。そしてイップスになる前、何も意識しなくても運動が当たり前に出来ていた数カ月前・一年前・三年前・五年前の感覚に戻す。そうすることで本来の自分の動きを取り戻せます。

 

2018年09月08日

イップス研究報告②

 心技体の3つが合わさったものがパフォーマンスだと思います。イップスの成り立ちには、いくつか種類があると思います。今回5タイプに分けてみました。

*体の故障とは、単に痛みがあるかないかということではありません。人それぞれが持っている本来の健康な状態に戻っているかどうか。例えば関節の可動角度が左右同じように動いているか。神経の伝達は正常かなど沢山の検査項目があります。

タイプ➀

問診

 緊張する場面のプレーや気を使う相手(例えば怖い先輩など)とのプレーでミスをしないように慎重になる。慎重なプレーをしたことによって本来の自分のホームではなくなり体の動きがバラバラになる。本来の自分の動きが出来なくなった事に気づき慌てて修正しようと練習を繰り返す。そうしているうちに間違ったホームが完全に脳に刻まれる。間違ったホームでプレーを続けていくうちに体のいろいろなところに負担が掛かり故障を繰り返す。

 

タイプ②

問診

 技術の向上を目指し工夫してプレーする。その結果いつもと違うホームになる。動きに違和感が出てきてパフォーマンスが低下する。本来の自分の動きが出来ずフラストレーションが溜まる。どんどん気持ちがネガティブになる。このような状態で練習を続けて行くうちに、体のいろいろなところに負担が掛かり故障を繰り返す。

 

タイプ③

問診

 体の故障でしばらく練習を休む。痛みが取れて練習に参加した時、故障した部位をかばいながらプレーする。だんだん本来のホームが分からなくなり失敗を繰り返す。翌日も上手く行かずパニック状態に陥る。そして気持ちがネガティブになる。このような状態で練習を続けて行くうちに、間違ったホームが完全に脳に刻まれる。技術が本来の状態から掛け離れたものになってしまう。

 

タイプ④

問診

 体の故障があって痛みがあるが大会前のレギュラー争いで練習を休まずに行った。痛みの為、ホームがいつものように出来ない。それでも痛みを我慢してやっている内にホームが分からなくなる。痛みと失敗の繰り返しで気持ちがどんどん落ち込んでいく。

 

タイプ⑤

問診

 心・技・体どれかから発症したイップスが月日が経つに連れ複雑化して行く。心・技・体がお互いに邪魔をしあいパフォーマンスは著しく低下する。

 

◎イップスを治療する時に心・技・体のどれから発症し、心・技・体のどれをよりフォーカスして治療を進めて行くかが大切です。  

2018年10月12日

イップス研究報告③

当院の技術的な考え①

 イップスの特徴の一つとして簡単なプレーほど症状が出やすく、難しいプレーの時は症状が出にくいと言われることがあります。一般的な説明では、イップスは意識が介入するほど起こりやすく、難しいプレーでは考える間がないので意識の介入がなくイップスは起こりにくいと言われています。本当にそれだけでしょうか?そのことについて考えてみます。

問診

 正常な人(イップスでない選手)の体の軸。軸がしっかりと安定しているので体重移動がしやすく回転力も強い。軸の回転に伴って腕が振れる。

 

問診

 イップスの選手の体は、軸がブレ不安定。軸がブレていると体重移動が上手く行かず早い段階から前方に体重が移動してしまい腕だけ後方に残される。残された腕をどうにか前に出そうとして体は早く開こうとする。その結果、体幹と腕の振りのタイミングが合わず小手先に力を入れ投げるか、タイミングが合っていないことを察知し手は脱力してしまう。

 

問診

 イップスで体の軸がブレている選手が難しいプレーでバランスを崩したとします。

 

問診

 バランスを崩したことを察知した脳は、反射的に体を立て直そうとします。このとき体の軸が安定して結果的に腕が上手く振れる。

◎三半規管がバランスを崩したことを察知した時、無意識に体の立て直そうとして結果的に軸が安定する。野球に限らず、他の競技でも同じだと思います。サッカーならPKのキック。誰にも邪魔されず自分のタイミングで蹴れて簡単に思えますがサッカーの中では一番イップスの症状が出やすいと思います。逆に相手の選手と競り合ってどうにか蹴るような時は、イップスの症状は出にくいのです。ゴルフなら近距離のパット。簡単に思えますがイップスの症状は出やすいのです。バンカーからのアプローチなどは意外と楽に打てることが多いと思います。             

 一般的にイップスは精神的なものが原因で起こる運動障害と言いますが、それだけでは、説明がつかない事がいろいろとあります。

 緊張する場面で出やすく、緊張しない場面では出にくい。出る動きがある程度決まっていて、他の動きの時は出にくい。出やすい力加減、出にくい力加減がある。出やすい距離、出にくい距離がある。

 イップスを治す為のヒントは、体が記してくれています。体が教えてくれている事を正確に読み取り対処する事が大切です。 

2018年11月02日

イップス研究報告④

当院の技術的な考え②

 もしも真っ暗闇で音も聞こえず、匂いもしない風も感じない状態で前に歩くことが出来ますか?

問診

 普段、私たちが歩いて目的地に行けるのは、周りの景色や車の通る音、飲食店から出る匂いや海から来る風など感じ取って自分の居る位置を把握します。自分の居る位置が基準になり目的地に行くにはどうするか考え歩き出します。

 真っ暗闇で自分がどこに立っているか分からなければ、歩いた先に崖があるかも知れないなど自然と自分の身を守るためにネガティブなことをイメージして怖くて前に進めません。

 イップスの選手は、体の軸が不安定で定まっていません。緊張する場面では筋肉が硬くなり体の軸はより一層不安定で定まらないものとなり、自分の体ではないような感覚に陥ります。軸が安定しないということは運動の時に基準となるものがないということです。運動の時に基準となるものがないと、どう投げ始めて良いのかどう打ち始めて良いのか分からなく躊躇します。スタートの時に基準が分からないのでスムーズにフィニッシュまで行くことなど出来ないのです。脳は、軸が定めっていない事を察知しています。だから投げる前からなんとなくイップスが出ることが自分では分かります。(予期不安)

 よくイップスの選手に対してポジティブに考えて楽しみながらやれば乗り越えられるなんていうアドバイスをする方がいますが、私は、それはイップスの選手に対してとても酷なことだと思います。何故なら真っ暗闇をポジティブに考え楽しみながら進めば大丈夫と言っているようなものだからです。本人はとても怖くて不安なのです。その恐怖感は、せめて懐中電灯でもなければ解消されません。イップスでは軸の安定感が恐怖感を安心感に変えてくれます。

 耳の内耳という所に三半規管があります。体のバランスと保つ役割をします。背骨の椎体と椎体の間には椎間板があります。頸椎2番の下から腰椎5番の下まで計23個の椎間板があります。椎骨と椎骨の間でベアリングの役目をしバランスを取るための手助けをしてくれます。椎骨がズレると椎間板の働きが低下してしまいます。

椎間板の機能

問診

 当院のイップス治療では神経の流れを改善することと椎間板の機能を正常にすることを重視します。しっかりとした体の軸を作ることに繋がります。運動指導では、自分の体の軸を意識できるように練習していきます。どんな緊張状態でも自分の体の軸を作ることが出来れば落ち着いてプレー出来ますし、自然と大きく腕が振れます。

 イップスで悩んでいるアスリートの方は、今まで改善の為のいろいろ方法に取り組んできたと思います。それでも思うような成果が出ていない選手やどうにか自分のイップスに慣れ対応しているけど満足出来ていない選手がおられると思います。どう投げるとかどう打つとか小手先の技術では到底解決しません。どう投げると考える前に投げる為の体の準備が整っていないのです。イップスを治すには、アスリート自身の思い込みやいろいろと調べて理解していると思っていることを一度忘れて治療に取り組む必要があります。

2018年11月02日

イップス研究報告⑤

イップス治療方針

 関節の軸の運動を歯車に例えるなら、投げる・打つという運動は体幹の大きな歯車の動きに伴って肩甲骨や股関節が動き出し最後に末端の歯車に力が伝わります。正しい運動は、体幹や股関節始動で行われます。イップスの選手は、手先に意識が行き過ぎてしまいます。手先始動では、運動動作は上手く行きません。これは、ダーツや弓道でも同じです。ダーツや弓道では、体幹や股関節は動いてないように見えますが体幹と股関節を使って、しっかり軸として機能させなけらば上手く行ません。

問診

 イップスになる前は無かったスイッチがイップスになった途端現れます。プレッシャーのかかる状況になった時、スイッチはONになる。またはスイッチが常にONのままの選手もいます。イップスのスイッチが入ると体幹の歯車の動きに対して肩関節や手関節などの歯車が凍りつき動きにくくなったり、逆方向に動こうとしたりして体幹の歯車に沿った動きをしてくれません。

問診

 

 当院のイップス治療では心・技・体の3つにアプローチして行きます。心は、イップスのスイッチをOFFの状態にしていきます。技は、体幹・股関節始動で他の関節が体幹や股関節の流れに沿った動きが出来るように運動を再構築していきます。体は、骨盤・背骨を矯正しズレや歪みを取り神経の流れを正常にする。骨盤や背骨が正しい位置に戻ると椎骨と椎骨の間にある椎間板がしっかり機能しバランスの良い軸を作ってくれます。

正しい椎間板の機能

問診

 

 スポーツにおけるバランスの良い安定した体幹とは力が釣り合っている状態であって、体幹の静止や固定ではありません。強く固めるような体幹は、実際に投げる・打つといった動作の時に十分に機能してくれません。椎間板の機能をフルに発揮させどんな状況でも瞬時にバランスの取れる安定した軸を作って行くことが大切です。それは、体幹軸の動きに足や腕の動きが影響を受けるからです。大きな歯車の動きに小さな歯車の動きを合わせた方が動きがスムーズですし動きの誤差が少なくなります。イップスの改善で大切なことの1つとして運動動作の再現性を高めることがあります。毎回同じ動きが出来ると思えることが安心感になり自信に繋げてくれます。やみくもに練習を繰り返しても間違った運動パターンが脳にインプットされるだけです。それに間違った運動は、故障に繋がります。間違った動きを続けると歯車の歯が欠けてしまいます。イップスになったら一度冷静になり自分自身としっかり向き合い何をすべきか真剣に考えることが必要です。

2018年12月07日