思いが現実化する

 

うつ病・パニック障害

 人の思いというのは、現実を創り出す力を持っています。思いには、エネルギーがあります。言い換えれば、今の自分の状態は、過去の意識(思い)が作り出したのです。
 脳の機能として、RAS(毛様体賦活系)というものがあります。RAS(毛様体賦活系)は、脳の中のフィルターの役割をしています。脳に入って来た情報の99.9%がフィルターを通過できずに消えてしまいます。残りの0.1%だけがフィルターを通過して、脳で処理されます。RAS(毛様体賦活系)のフィルターを通過する0.1%とは、どのような情報でしょうか?
それは普段、意識していたり興味関心のある情報RAS(毛様体賦活系)のフィルターを通過する0.1%になります。すなわち脳は、意識していたり興味関心のある情報を集めるように働くのです。
 病気にならないように気を付けるだとか、寝たきりにならないように気を付けることに意識を向けると、病気になったり寝たきりになったりしてしまいます。どういう事かというと、病気にならないようにとか寝たきりにならないようにと意識すると、病気になっている状態をイメージしたり寝たきりになっている状態を脳は勝手にイメージしています。脳は、イメージしたことがリクエストされたことだと思って、一生懸命そのことを叶えようとして動き出します。病気になっている人や寝たきりになっている人の話やテレビでの映像が、どんどん集まってきて脳のフィルターを通過して、イメージをより強くして行きます。避けたいと思っていたことを現実化して叶えてしまいます。仏教でいう、空即是色(くうそくぜしき)です。思った通りになるのが人生であるということです。潜在意識(無意識)に描かれた通りのことが、形となって現われてくるということです。
 
なので避けたい状態に意識を向けるのではなく、なりたい状態や本当に望んでいる状態に意識を向けて行きます。例えば、健康でいつまでも趣味のゴルフをするということを意識していると、そのことを叶えるための情報がRAS(毛様体賦活系)のフィルターを通過して脳に集まってきて自然と記憶されて行きます。健康で自分の好きことをして、日々楽しんでいる人と仲良くなったり、テレビ画面から100歳で生き生きと人生を楽しんでいる人の映像が目に飛び込んできたりします。そうすると、脳で健康で好きなゴルフに熱中している状態のイメージが作られます。イメージしたことがリクエストされたことだと脳は受け取るので、健康でいつまでも趣味のゴルフをするということが自然と叶います。
 なぜ、避けたい状態に意識を向けやすいかというと人間にも防衛本能が備わっているからです。危険を避けて生き延びようする本能です。でも本能に引っ張られ過ぎると向かうべき方向を見失ってしまいます。まずは、自分が何に意識を向けているかに気づき避けたいことに向いていれば、本当に望んでいることに意識を向け直すようにしていきましょう。

 

2023年04月30日