野球肩・野球肘

 肩や肘が痛くなった場合、安静にしたり電気を当てたり冷やしたりして、痛みが緩和したり痛みが取れることもあると思います。でも、ほとんどの場合、また練習に本格復帰して投球すると痛みが再発するという事が多いのではないかと思っています。それは、痛みの本当の原因が何も解消されてないからではないでしょうか?肩や肘が痛くなったプロセスが大事だと考えます。痛くなったプロセスが分かれば解決していくことは多いと思います。

でんでん太鼓を身体と見立てて説明します。

問診

軸棒と太鼓の部分を体幹(特に背骨をイメージする)とする。バチの部分を腕とする。


軸棒を回転させてみる。

検査

軸棒(体幹)の回転に伴ってバチ(腕)が動く。


軸棒を斜めにした状態で回転させてみる。

施術

 

説明

軸棒(体幹)を斜めにして回転させてもバチ(腕)は、軸棒(体幹)の回転に伴って動いているのが分かる。

 大前提としてカイロプラクティックの目的は、椎骨が何らかの原因でズレ神経圧迫を起こした状態から解放し自然治癒力を100%発揮させることです。

 野球肩や野球肘を機能面から説明します。腕の振りは、体幹や骨盤・股関節の影響を受けます。体幹の動きに伴って正しく腕が振れていれば、肩や肘を故障するリスクは少なくなると思います。しかし背骨がズレ、体幹自体が歪んだ状態で腕正しく動かすことは、難しくなります。体幹の歪みを肩や腕で補正しようとすると無理な力が働き故障に繋がります。背骨のズレを取り、しっかり軸棒としての働きが出来る状態にし、それに伴って腕が振れるように治療して行けば、野球肩や野球肘になるリスクが軽減すると考えます。