この話で分かるのは、一人の僧は、川を渡ってすぐに美しい女性の記憶を手放しました。もう一人の僧は、しばらく経っても美しい女性の記憶を手放さずに執着していました。
人間の脳は、いろいろな出来事をその時の感情と一緒に記憶するように出来ています。特に負(ネガティブ)の記憶ほど、しっかりと記憶に残すようになっています。脳の扁桃体という部分は負(ネガティブ)の記憶=命の危機と捉えます。脳は、負(ネガティブ)の記憶ほどしっかり残すようになっています。これは自己防衛本能が人間にもあるから負(ネガティブ)の記憶の残して命の危機から身を護る為の備えを無意識の内にしているのです。
負(ネガティブ)の記憶とはトラウマ記憶になります。どんなに些細な事だと思っていても負(ネガティブ)の記憶はトラウマ記憶です。トラウマ記憶は、同じような出来事や連想させる出来事があるとフラッシュバックを起こし体にストレスを与えます。フラッシュバックと言っても気がついていない間に起きている事の方が多いと思います。ストレスとは交感神経↑アドレナリン↑の状態です。この状態が長期間続いたり頻発すると痛みや病気に原因になります。
実は人間は、負(ネガティブ)な事にほど執着しています。負(ネガティブ)な記憶は、出来るだけ手放すように心掛けましょう!