うつ病・パニック障害④

うつ病・パニック障害

 悩みに対して、知的思考や論理的、分析的に解決しようとするのは左脳の働きだが、考えても答えの出ない自分自身の問題の答えは、左脳を使っても解決しない。それに代わって、直観やひらめき、連想といった右脳活動の力こそが必要になる。論理的な左脳は、右脳の感性や直観を抑制してしまうことがあります。その人の感性や感情が本当の自分とも言えるのです。

 大切なことは、本当の気持ちを意識でき、抑制しないで、しかも感情的にもならずに上手に表現することです。しかし、自分の気持ちを抑制しないで表現しようとすると、見捨てられる怖さや否定される怖さから素直になれないことがある。これは、「自分が満足するように生きていいよ」という無条件の愛の実感を教育や親から受け取ってこなかったことが考えられる。あるいは、学校や社会、マスコミの影響で自己主張することは「生意気だ」といった間違った思い込みを刷り込まれたことが原因と言えます。また日本人は相手の感情に誠実であろうとしますが、自分の感情には誠実でないことが弱点になることがあります。

 

2021年08月22日